LaLa Magazine

iPPEi ONOE LOVERATORY WEB MAGAZINE

2022.May 4th issue

障がい児や未熟児向け衣服やグッズを提供するプロジェクトが本格的に始まりました。 前号に続きましてインタビュー後編をお届します。 前回は気持ちをひとつにした仲間たちが集まって、「イマ」というブランドを 立ち上げるところまでお届けしました。 後半では、実際の物づくりについてメンバーがさらに熱く語っています。

To play, press and hold the enter key. To stop, release the enter key.

press to zoom
press to zoom
press to zoom
press to zoom
press to zoom
press to zoom
press to zoom
press to zoom

COROMO PROJECT  Member Interview

プロジェクトリーダー/伊藤育代 デザイナー/阿久津美佳 パタンナー/松岡久美子
聞き手/和山聖恵

育 代 一平さんから今回の話を聞いてすぐにわかりました?
 

久美子 一平さんから声をかけられ、いろいろ話を聞いていたら、確かにそうだなぁ、超未熟児、障がい児の洋服、こういう特殊な服ってウェブや学校でも習わないし、市場に出て行っても無いんですよ。 そういう話も聞いたことないし、買う側は選ぶだけ 、でも無いモノって選べない。
 

育 代 無いモノを創るのは楽しいですよね。
 

久美子 洋服を買う側は選ぶだけだから、でも無いものって選べないから。だったらいっそ創ってしまおうっていうのは有りだと思うし、さらに、それが可愛いかったらもっと良いな-って思ったんですよね。
 

聖 恵 今回の試着会についてお伺いします。一つのデザインで量産は中々難しいのは承知してますが、まず既存の服をリメイクして試着会まで開催するのに何が大変でしたか?


育 代 障がい児は普通とはちょっと違う動きをしたりするので・・例えばうちの息子だったら、チャック食べちゃうとかね。普通以上に気を付けないと・・。普通はチャック食べないじゃないですかーでも食べちゃうんですよ(笑)それに対してのクレーム?『イマ』ブランドで発表した商品に対して、チャック食べちゃうんですよーってクレームが来る・・・。

聖 恵 クレームになります?


久美子 なるんじゃないかな。最近の子供服だと、例えば、後ろリボンつけちゃいけないとか。それはどこかにリボンを引っかけて亡くなったお子さんがいて・・そういう事例から、最近は子供服を扱わないところが増えているんです。
 

聖 恵 事故につながりやすいですもんね。
 

育 代 だから私が一番恐れているのはトラブル・・・かな。デザインとか仕様によって、ケガをしてしまったとか、皮膚がかぶれてしまったとか、それが一番心配かな。


美 佳 安全面・・。
 

育 代 あと多分、それぞれの子の病気や特性を把握しきれてないから、例えば着替える時に骨折しちゃったりすることもあるんですよ。この前、お世話になった療育センターの小児科の先生とお話しする機会があったんですけど幼稚園児くらいのママたちってお金をかけるところが洋服なんです。他に使い途が無いから、洋服ぐらいは可愛いのを着せたいってブランドものの良い服を着てるんだけど、そういう服ってかっこよすぎて脱ぎ着するときに骨折しちゃうんだよねって。よくないんだよねって。先生としては、脱ぎ着するときにゆったりとした安全なアウターがあると良いんじゃないかって・・

聖 恵 お話聞いて、考えなくてはいけないこともあって色々大変だと思うんですけど、試着会してたくさんのお母さんたちに会って話して楽しかったことや嬉しかったことありますか?


美 佳 障がい児の親御さんたちがどれだけ大変か分からないので、育ちゃんに頼んで集まっていただきました。試着のお手伝いもさせていただいたのですが、本当に大変で・・・。うちの子健常児たちでも大変なのに、でもそういうことではなくて、どこまで力を入れていいのかとか大丈夫かなとか毎日こういう思いをしているんだなーって知ることができて良かった。で試着した時にこれは着やすいって言われてこれはやっぱりやった方が良いなと。方向性は間違えてなかったんだなと思った。育ちゃんに聞きながらやってたから間違えてないんだろうなとはわかっていたけどこれで良いんだと思った。
 

聖 恵 強く思ったんですね。
 

美 佳 あとは安全面はもうちょっと考えないと色々出てくるんじゃないかと。素材選びとかもね・・もっと慎重にしないと・・いけないかな。
 

久美子 私は子供いないし、まず子供を着替えさせるお母さんたちが大変じゃないですか。今日の試着会の様子をみたら、更に大変じゃないですか。やっぱりちょっとわからない次元のものにドンドンなっているなって。実際に特定の一人の子に対して作るのであれば簡単なんですよ。でも沢山の知り合いの方がいらっしゃるので色んな話も更に聞いていけるのかなって・・・更にこの企画良いなって感じました。試せるっていうのがより実感できる。
   
全 員 ですね。

 

育 代 今日来てくれたお友達は脳性まひのお子さんたちだったんですけど、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、あと知的障がいの子だったり今日は似てる子たちだったから・・・。
 

聖 恵 私も今日、途中から参加させていただいたのですが、楽しくて・・最初から参加できなかったのが残念だったなと思いながら見ていました。まだまだこれから色々大変だとは思いますが、とても素敵なお洋服が出来上がるのを楽しみにしています。また機会がありましたらインタビューさせてください。

全 員 ありがとうございます。


聖 恵 最後にこれからの抱負をお聞かせください。


美 佳 なにしろ形にしたい!!やっていって時間がかかると思うし納得いくところまで行くかわからないけど失敗してもなにしてもやり遂げたい!というのが思いです。
 

久美子 私は今日特に思ったのが市場にのせて、どんどん回していきたい!絶対終わらせたくないなっていう感ですね。
 

育 代 熱い!スタッフも最初は私だけ熱かったところから私の熱さがみんなに伝わって、まず一平さんに伝わって動き出したこのプロジェクト・・。私の熱さが美佳に久美さんに・・ボウボウなんですよ。
 

全 員 爆笑
 

育 代 それがすごく嬉しくてこのボウボウの中に私は美味しいお料理を作る、そこからパーティー始めようかってそういう役割に行けたのかなって。火付け役になれたかなっていう安心感があるので今後はもっともっと。
 

美 佳 火が消えそうになったら油を注いでもらわないと(笑)

全 員 爆笑


美 佳 持続するのが大変だから。

育 代 必要としている人たちがいて、やりたい私たちがいてやらない理由がひとつもないの!やるしかないなって!!

全 員 拍手


coromoプロジェクト初企画<試着会>が、昨年12月11日赤羽会館にて行われました。参加していただいた障がい児のお子さんを持つママさんたちの声をお届けします。

井場麻美さん 今までこういうのがあまりなかったのでとても嬉しかった。私たちが求める服が多種多様になるため量産販売される服がない。 そのため、オーダーメイドの服になるととても高く中々購入しづらい。 リーズナブルな価格で求めてる洋服が手に入ると嬉しい。

順西順子さん 行動力がすごいと思った。 欲しいのが中々ない中でも自分は販売されている中であるものを買うというくらいの考えしかなかったので、それを作り出すということがとてもすごいと思った。 子供に合った洋服を作ってもらえると嬉しい。 機能的でおしゃれで可愛い服がリーズナブルな価格で購入したいのでよろしくお願いします。

梁川久美さん 自分は行動力がないので、育ちゃんが 立ち上げるという話を聞いてその行動力がすごいと思った。 多種多様なので少しでも子供に合った洋服が欲しい。 オーダーメイドになってしまうと思うんですが、リーズナブルな価格で 購入したい。

会報用.png

編集後記/和山聖恵
今回試着会を通して、ママさんたちの生の声を聞くことができました。そしてその声から多くの方が〈イマ〉を必要としてることを強く感じました。coromoプロジェクトをもっと多くの方々に知ってもらいたい、広めたいと感じた一日になりました。

BACK NUMBER | VOL.1VOL.2 |VOL.3

LaLa Magazine/2022.May 4th Issue
制作進行・和山聖恵 写真・佐藤陽子 デザイン・尾上一平