西日暮里の夜
その昔
俺がとても苦しかった時に
手を差し伸べてくれた女子友が
ここんとこ元気ない感じだったので
西日暮里まで会いに行った。
彼女はとても明るくて
いつも元気な子で
本当に頑張り屋さんで
暗いところを絶対に見せない子だったので
余計に心配になってね。
なんて声をかければいいのかなぁ
って千代田線に揺られながら考えてた。
いつもの明るいA子ちゃんらしく
ありのままでいればいいんだよ。
って一瞬思ったんだけど
明るくて元気なところが
本当にA子ちゃんらしいのかって思い直した。
もしその明るさや元気さを
特に今、無理して作ってる子だったら
そんな無責任な言葉はないなって思った。
逆に重荷だよね。
俺の知ってる君は
本当の君?
もともと明るくて元気だった子も
周りからそんな風に言われることによって
いつの間にか周りの人のイメージに
無理して寄せてる人、演じてる人
きっといるよね。
でさ
気がつくと自分がどんな人か
わからなくなるってこともあるよね。
そう考えると
なんて声かけていいか
本当にわからなくってさ
で、自分なりに見つけた答えは
話を聞こう
てか
ひたすら話を聞いてあげたいって思った。
振り返ると彼女も
俺が苦しんでた時
俺の話を沢山聞いてくれた。
んでその話に寄り添ってくれた。
それだけで救われた俺がいたことを思い出した。
確か焼肉食いに行って奢ってくれたっけなww
その逆をやろう。
女性から学ぶことはとても多い。
男はバカだから理屈や浅い知識や経験を並べたがるが女性は違う。
もっと懐が深い
視界に飛び込んでくるものより
心で感じることを大切にする。
女性は感覚的。男は割とマニュアルにこだわる。
どんな言葉をかけて
どんな風に慰めてあげようか
なんて考えが浅はかだったかもな。
友達関係にエンターティンメントやサービスはいらない。 彼女は数日前に良いことがあって
思ったより元気だった。
沢山話を聞いて
彼女が前を向き始めてることもわかった。 とても嬉しかった。
俺のアドバイスは
毎日を楽しく
しっかり寝て
美味しいもの食べて
ほどほどに運動しよう
誰でも言えるww
帰り際の彼女のハグはとても力強いのに
優しかった。
二人の子供を一人で育て上げた
懐の深さなのかなぁ。
男は女から産まれる
そんなことを強く実感する
西日暮里の夜だった。