その2 「遠回り」
- iPPEi ONOE
- 2019年8月25日
- 読了時間: 3分
三軒茶屋第一病院、泌尿器科では
尿検査と血液検査を受けた。
確か、腎臓や肝臓も血液検査で調べておこう
と言うことだったと思う。
すべて異常なし。
排尿障害改善薬を処方してもらう。
一瞬安堵したんだけど、
じゃぁこの排便や排尿の異常はなんなんだ、ってなるでしょ?
薬は全く効かないし、排尿はどんどん痛くなってくので
セカンドオピニオンを受けようと決めてね、
赤坂の山王病院の泌尿器科に行った。
検査は同じく尿検査と血液検査。
すべて異常なし。
「前立腺癌」「前立腺肥大」の可能性が消えた。
それでも安堵感は全くなし。
ひょっとして排尿の方じゃなくて排便の方に問題があるのかも、って思ってさ
そういえば「痔じゃない?」って言われてたなぁ、
確かに肛門のあたりもヒリヒリするし、やっぱ「痔」なのかも!
つって所属する野球チームで「痔ろう」を患ってる友達に症状を聞いたら
いくつか当てはまるところがあったので
こりゃ「肛門科」に行くっきゃない!って思った。
2017年9月19日
港北肛門クリニックにて痔の診察してもらう。
異常なし。
あぁ、完全に追い込まれた。
「大腸内視鏡検査を受けてみますか?」
と言われたので1週間後に予約。
2017年9月26日
大腸内視鏡検査を受ける。
まず大腸をキレイにする下剤を2リットル飲む。
↓
何度かトイレに通うと、液体のような水様便になる
↓
大腸がキレイになったらいよいよ検査。
なんだけど僕はキレイな水様便になかなかならなくて
仕方なしに「検査してみましょう」と言うことになってね。
肛門から内視鏡カメラを入れるんだけど
S字結腸付近でカメラを奥に入れようとすると
お腹がとても苦しくなってさ、
奥までの検査を断念。
そして検査結果を告げられる。
S字結腸のあたりに大きなポリープがあります。
悪性なら癌です。
病院を紹介するので検査してください。
あぁやっぱりだ、
一番嫌な結果にたどり着いた。
往生際悪かったな、
って思った。
ネットで調べて知ってたんだよね。
「便秘」と「下痢」を繰り返し
細いウンチが出る場合は大腸癌の可能性が高いこと。
でも怖くて遠回りをした。
なので「良性なわけない。間違いなく癌だ」って
この段階で思ったの。
問題は、生き延びることが出来るのか、出来ないのか。
検査の次の日の2017年9月27日は皮肉にも
二子玉川にてジャンガポッポの20周年記念ライブ用の写真撮影。
検査のことはメンバーに一切言わず、とっても複雑な感情で撮影した。
もう告知が始まってた「20周年記念ライブ」が開催できるか出来ないか、
この写真は日の目を見ることがあるのか、何よりまた演奏できる日が来るのか、
そんな感情が渦を巻いてた。
この日に撮った写真は20+1周年のフライヤーやパンフに使用されています。
二日後の
2017年9月28日
紹介状を手に、宮崎台にある「虎ノ門病院 分院」へ診察を受けに行った。
ついに癌との戦いが始まるのです。
つづく

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