その9「ストーマ」
- iPPEi ONOE
- 2019年9月1日
- 読了時間: 3分
退院後「ユーエフティー+ホリナート療法」と言う「術後補助化学療法」に突入。

飲み薬のユーエフティーとホリナート「タイホウ」を一緒に服用することで
手術後の再発を予防。
1日3回、約8時間ごとに服用。これを半年続けます。
その間、CTやレントゲン、血液検査を定期的に受けます。
半年続けるということは7月末まで服用することになり
当初は「4月にストーマを戻す」という予定だったので
3〜4ヶ月先に延びたという感覚でとてもがっかりしたです。
一生ストーマ(人工肛門)を着けて生活してる方も沢山いらっしゃるので
言いづらかったりもするのですが、ストーマとの付き合いは慣れるまで本当に大変。 ストーマの管理や装具の交換が上手くできないと落ち込みます。 たとえば、上手く装具を貼れないと、皮膚のしわのあたりから便が漏れることもあるのね。 外出時に漏れると本当に落ち込むんだよね。
なので俺は外出時も常に何かあったら交換できるように「替えのストーマ装具」や交換に必要な道具を常に持ち歩いてた。
交換する時や破棄する時は「多目的トイレ」を利用。
見た目が健常者なので「多目的トイレ」の出入りは気を使ったです。
「和式トイレ」は便を廃棄するのがとても苦労するのね。
定食屋さんとかでトイレ「和式」だとこれまた落ち込む。
なので健康になった今も「和式トイレ」を見ると
ストーマつけてる人のこと想像しちゃって胸が苦しくなる。
俺は割とピタッとした服を着るのが好きなんだけど
ストーマあると着れないのね。
だから基本ダボっとしたパーカーを着てた。
早くピタT着たいなぁ、って思ってたな。
そういったストレスと向き合いながらの半年は
すっごーーーーーーーーく長かったです。
ただ
落ち込むことは沢山あったけど
彼女の支えや友達、仲間の支えによって
またストーマとの付き合い方も慣れてきて乗り切ることが出来た。
振り返ると、割と楽しく過ごしたのかも。
手術から17日後には野球やってたしねww
猛獣ジャンガポッポのメンバーもめっちゃ優しかったしww
焼肉奢ってくれたしww
月イチリハやりたい!って言ったらやってくれたし
お酒も飲めたし、好きなのも食べれたし(^。^)
そしてついに
2018年8月1日
癌の再発もなくユーエフティーとホリナート療法が終了。
ストーマをもとに戻す手術日が決まりました。 「早く普通の体に戻りたい」「ストーマ戻したい!」ってすごく思っていたのに
いざ手術日が決まるとなんだかお腹の上に乗ってるストーマがだんだん愛おしくなってきてww
こいつも俺の命を救ってくれたわけだしね。
このお腹に乗ってる腸はお役御免で切除されて破棄されるの。
最後の入院前、お風呂で「ご苦労様」「命を守ってくれてありがとう」
って言いながらストーマ洗ってたら泣けてきた。
こうして、俺の「ストーマ(人工肛門)」を付けた約1年の生活が
もうすぐ終わろうとしていました。
つづく

















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