

俺と焼肉に行ける人。
高校1年の頃、 昭和シェル石油のガソリンスタンドでバイトをしていた。 「好きな音楽、流していいよ」 この一言で、 客足と企業イメージを同時に危険水域に押し込んだ。 流したのは Deep Purple『Live in Japan』。 今思えば、 よく高校生にこんな爆音を許したな昭和シェル。 ありがとう昭和シェル。 Deep Purpleは Smoke on the Waterのせいで 「ハードロックの玄関マット」扱いされがちだ。 踏んで入っていい。 でも、土足で上がると火傷するバンドだ。 高校生の僕は Smoke on the Water Highway Star Burn Fireball この辺で脳内がずっと花火大会。 Rockがどうとか 音楽がどうとか バンドがどうとか コードも理論も歴史もゼロ。 でも、心はブンブンに躍っていた。 あれから半世紀。 Rockがどうとか 音楽がどうとか バンドがどうとか 知識だけは一丁前に増え、 演奏歴も無駄に長くなった状態で 超久々に『Live in Japan』を通しで聴いた。 すると聞こえる。 「あ、今ズ
7 日前


We’re an American Band 君はグルーピーを知っているかい?
50手前の若造2人(ドラマーとギタリスト)と 20代中盤の人妻(ヴォーカリスト)と飲んだ。 3人ともミュージシャン、と名乗っている。 そこで、 久々にグランド・ファンクの We’re an American Band を聴いたら やっぱり異常にカッコよかった、という話を振った。 我々世代にとっては“確認作業”みたいな話だ。 すると、 誰も知らない。 曲も、バンドも、まるっと知らない。 20代中盤の人妻は、まあいい。平成生まれだ。 ロックより先にWi-Fiがあった世代だ。 問題は、 50手前の若造 である。 お前ら、いったい 何を聴いてここまで生きてきたんだ。 あの曲だぞ? イントロが鳴った瞬間、 「はい来た!」と全員の顔が勝手にニヤける曲。 ドラマーがヒーローになれる曲。 カウベルが世界で一番エロく、 乱暴で、ロックな音に聞こえる曲。 D → C → B♭ → C → D この進行で「はい優勝」な曲。 歌詞は知性ゼロ。配慮ゼロ。 今なら炎上確定。 でもそれを「細けぇことはいいんだよ」 で成立させてしまう 筋力 がある。 ♪ Sweet, swee
1月9日


蓑輪単志と猟犬達の宴〜福岡冬の陣〜
大盛況だった。 もっさもさの猛者だらけ。 福岡最高かよ。 人生を歌に変えてきたシンガーたちが この夜のためだけに集まり、 たった一曲にすべてを込める。 ステージという一枚の板の上で 蓑輪単志という“芯”と交わり、 それぞれの人生が、音魂になる。 エレピの音。 アコースティックギターの音。 そして、 剥き出しの歌声。 楽器は最小限。 だからこそ、 歌詞がまっすぐに心へ飛び込んでくる。 ごまかしはきかない。 でも、だから美しい。 楽しくて 力強くて 切なくて 会場に集まったお客さまは120人を超え、 立ち見も出た。 その一人一人の胸に 福岡の猟犬たちの歌声に乗って Hound Dogの作品が、 振動しながら届いていたと思う。 大阪もすごかった。 京都もすごかった。 そして、 福岡もすごかった。 「すごい」には、理由がある。 前に進まないものは、 必ず後退する。 後ろに退かないものは、 必ず前進する。 時間を言い訳にせず、 状況を言い訳にせず、 年齢を言い訳にせず、 なお前に出ることを選び続ける猛者たち。 彼らが、 あの空間を生み出し あの夜の熱を作り
2025年12月20日












