top of page

俺と焼肉に行ける人。


高校1年の頃、

昭和シェル石油のガソリンスタンドでバイトをしていた。


「好きな音楽、流していいよ」


この一言で、

客足と企業イメージを同時に危険水域に押し込んだ。


流したのは

Deep Purple『Live in Japan』。


今思えば、

よく高校生にこんな爆音を許したな昭和シェル。

ありがとう昭和シェル。


Deep Purpleは

Smoke on the Waterのせいで

「ハードロックの玄関マット」扱いされがちだ。


踏んで入っていい。

でも、土足で上がると火傷するバンドだ。


高校生の僕は

Smoke on the Water

Highway Star

Burn

Fireball

この辺で脳内がずっと花火大会。


Rockがどうとか

音楽がどうとか

バンドがどうとか

コードも理論も歴史もゼロ。

でも、心はブンブンに躍っていた。


あれから半世紀。


Rockがどうとか

音楽がどうとか

バンドがどうとか

知識だけは一丁前に増え、

演奏歴も無駄に長くなった状態で

超久々に『Live in Japan』を通しで聴いた。

すると聞こえる。


「あ、今ズレたな」

「え、そこ外す?」


YouTubeのコメント欄みたいな

嫌な大人の耳になっている自分がいる。

で、思う。


それがどうした。


完璧?

クリック?

修正?

ピッチ補正?


ロックは健康診断じゃねぇ。


弾けてない?

リズム危ない?

それが

生きてる音だ。


特にぶっ刺さったのが

「Lazy」。


昔は「長いし、地味だし、トイレ行く曲」だった。

でも今聴くと違う。


「俺たち、ただのハードロックバンドじゃないんで」

って名刺を顔面に叩きつけてくる曲。

Deep Purpleの知性と野蛮さと余裕が全部詰まってる。


テクニックの見せびらかしじゃない。

余裕の暴力。


で、年齢見てもう一回殴られる。

ジョン・ロード 31歳

リッチー・ブラックモア 27歳

ロジャー・グローヴァー 27歳

イアン・ギラン 27歳

イアン・ペイス 24歳


彼らはその頃、

世界を燃やしてた。


この荒々しさ、この無敵感、

この「俺たち今が全盛期ですけど何か?」感。

やっぱり20代でしか出せない音なんだろう。


20代に全振りしなかった人が

50代で語る「昔はロックがさぁ」は、

だいたい薄い。

全振りした人間だけが

今も語れる。


Live in Japanじゃないけど

この映像、貼っとく。



これを聴いて

「音質がさぁ」

「リズムがさぁ」

「今の方が上手いよね」

って言う人と焼肉は行かない。


この凄さがわかったら

今日からマブダチ。


わからなかったら?

まぁいい。

ロックは義務教育じゃないからな。 執筆 尾上一平

 
 
 

1件のコメント


papyrus
1月26日

自分は音楽の詳しいことは

さっぱり分からないです。

ただ好きなものは好きで聴いてます!

Deep Purple!も好きです!

ロックも純粋に荒れ狂うのも好きなんです!

荒れ狂うのも必要なんです♪

4/11 武道館が楽しみでなりません…

武道館 南ゲート2階席で

荒れ狂う ただ ただ楽しみます!

いいね!
特集記事
最新記事
アーカイブ
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

Copyright © 2026Studio Manomana LLC All Rights Reserved. 

bottom of page