ファイト

このシリーズを始める2月1日に

このシリーズの最後は

この曲にしようと決めていました。


後世への最大遺産の一つとなる

作品だと思っています。




ファイト

中島みゆき

作詞・作曲 中島みゆき




あたし中卒やからね

仕事をもらわれへんのやと書いた

女の子の手紙の文字は

とがりながらふるえている

ガキのくせにと頬を打たれ

少年たちの眼が年をとる

悔しさを握りしめすぎた

こぶしの中 爪が突き刺さる


私 本当は目撃したんです

昨日電車の駅 階段で

ころがり落ちた子供と

つきとばした女のうす笑い

私 驚いてしまって

助けもせず叫びもしなかった

ただ恐くて逃げました

私の敵は 私です


ファイト!

闘う君の唄を

闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!

冷たい水の中を

ふるえながらのぼってゆけ


暗い水の流れに打たれながら

魚たちのぼってゆく

光ってるのは傷ついて

はがれかけた鱗が揺れるから

いっそ水の流れに身を任せ

流れ落ちてしまえば楽なのにね

やせこけて そんなにやせこけて

魚たちのぼってゆく


勝つか負けるかそれはわからない

それでもとにかく闘いの

出場通知を抱きしめて

あいつは海になりました


ファイト!

闘う君の唄を

闘わない奴等が笑うだろう

ファイト!

冷たい水の中を

ふるえながらのぼってゆけ



薄情もんが田舎の町に

あと足で砂ばかけるって言われてさ

出てくならおまえの身内も

住めんようにしちゃるって言われてさ